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えんとりー! Entertainment +Trip= LIFE

旅が好き。楽しむ事が好き。マイペースに楽しいことを。

ラディアントベイビー(ネタバレ)

今日が東京楽日だったので、内容についても書いておきたいと思う。

 

本当は週末大阪公演だったので、それが終わったらと思ってたのだけど。キース役の柿澤さんがアキレス腱断裂で中止とのこと。さぞかし悔しいだろうと思う。アキレス切ったまんま3公演。想像を絶する世界。

 

この舞台、このままで終わるとは思えないし。またすぐ、キースに会える予感がしてる。まずは何より柿澤さんのご回復を心よりお祈りしてます。

以下ネタバレも含む。

 

 

物語はキースの現在と過去を行き来しながら進む。

キースはとにかく書き続ける。でも、何を書けば良いか分からなくなっている。

売れていくにつれ、批判されていくこと、評価されていることも多くなっていく。

そして自分がHIVに感染していることを告げられて、混乱している。

 

田舎の街から出てきたNYは刺激的で、その象徴のようなツアーガイドのシーンや、伝説のクラブ、パラダイスガラージのシーンでキースにとってのNYの印象が鮮やかに描かれる。

派手な衣装で歌い踊るディーバ&ディーバマン。まさにパラダイス。田舎特有の保守的な考えに鬱々としていたキースにとって、魅力的に映ったことは想像にかたくない。

 

そんな中出会った恋人(の1人)DJのカルロスとのシーンは甘くて。カルロスは作品の間中、キースが好きでたまらないのが溢れ出てる、切ないほどに優しい目で、キースを見つめ続けてる。でも、キースはカルロスだけじゃない。他の男とも寝てたのだろうなぁと言う事を、カルロス以外の男性と椅子で絡み合う姿を見せつけによって、カルロスのしんどさを思い知らされる。

 

そんな中でキースの人気はうなぎのぼり。それと同時に乖離していく自分の理想との姿。そして突きつけられる病の現実。

キースは本当に色んな人から支えられてる。親友のクワン、アシスタントのアマンダ、そしてカルロス。皆が支えてくれているけどそれすらも拒絶しそうになる。その時、キースのファンの男の子からの手紙が届く。キースの絵を見て、絵を書き始めたことが綴られた手紙。 この子役の歌う曲がほんとに素敵。そして、彼はまた動き始める。

残された人生をキースはとにかく書き続ける。病に負け、筆が持ち上がらなくなる日まで。彼より長く生きた人よりも多い枚数を書いて、その日は来る。

クアンとアマンダに見守られながら、キースが天に召されるところで、物語は終わる。

 

 

ジェットコースターみたいに過去と現実が行き来して。時々今がどこかわからなくなる。もともと、メメントとか、500日のサマーみたいな時系列ねじ曲げ系の映画も苦手な私にはハードルが高かった(どっちも大好きなんだけどw)

ヒントはキースのTシャツの色。色によって時系列が分けられてるそうな。面白い演出。知ってたらもうちょっと簡単になったかな。。。

 

でも正直そこの分からなさは些細な問題で、この物語のエネルギーの前で邪魔になるものではなかった。とにかく、パワフルで、元気をもらえて。

 

キースが病気が分かる29歳。奇しくも私も今29歳。どう生きるか。どう生きたいか。なんて、そんなことをしばらく考え込んでしまった。